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横浜市の子育て、「小1の壁」は地域の力で乗り越えられる!

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――小学校入学は、親子にとって大きな節目。これから始まる学校生活にわくわく・ドキドキしながらも、いわゆる「小1の壁」について不安を感じているご家庭も多いのでは?そこで今回は、横浜市在住で、小学生のお子さんのいるママ・パパ に、「小1の壁」をテーマに自身の経験やお子さんの成長などについてお聞きしました!これから小学校に通うお子さんのいるママ・パパ への温かい応援メッセージもいただきました!

profile

大藏尚大さん

旭区在住。小5と小1の姉弟、妻との4人暮らし。
『先生や地域、社会に支えられ、子どもや自身の今があります。』

金塚華奈子さん

鶴見区在住。小2と小1兄妹、3歳次女、夫との5人暮らし。
小1の壁は2年連続経験。『不安があってもどうにかなると実感しています。』

大菅祥子さん

瀬谷区在住。小3長女、夫との3人暮らし。
『お子さんの交友関係の広がりに、大きな成長を感じる日々です。』

「初めての夏休み」、どうだった?

――「小1の壁」というと、多くの人が不安に感じている「夏休み」への対応。お子さんの「初めての夏休み」、実際のところどうでしたか?

大菅さん 私は「夏休み」の経験として、一番最初にパッと思い浮かぶのが「朝顔の観察」です。娘が学校で育てた朝顔を夏休みに持ち帰ってきて、毎日お水をあげてしっかり育てていたんですけど、お花が満開になった時点で、実家に帰省のタイミングになってしまいました。娘が頑張って育てた姿を見ていたから、このまま家に置いて枯らすのがかわいそうだなと思って、支柱が立った状態で車に積んで実家まで持って行くことになりました。こんな時、近所とかお友だちで頼める方がいたらいいのかなと思いました 。

大菅さん

金塚さん 私はやっぱり夏休み中の子どものお昼ご飯。同じようにみんな悩んでいたと思います。そんな中、昨年から横浜市で始まった、放課後キッズクラブ(や放課後児童クラブ)での夏休み中の昼食提供はとても便利で、私の周りの方も利用している方が多いです!1食400円(税込)で、全ての日程で頼むと月に8,000円くらいになってしまうので、小学生が2人いる我が家の場合は、持参のお弁当と併用しています。

金塚さん

大藏さん うちはキッズ(放課後キッズクラブ)に通わせていて、夏休みの宿題を初日に全部終わらせてきたんです。多分、上級生のお友だちが手伝ってくれたのかなと思いますけど。

大藏さん

金塚さん うちも初日に終わっていました。キッズで自主学習 の時間が設けてあってその中で頑張って取り組んだようです

大藏さん 自分は夏休みギリギリまでやらないタイプだったので、初日に全部終わらせてきたっていうのはすごいなと思ってびっくりしました。

金塚さん それに、うちの学校は夏休みの宿題が思ったより少なかったです。自由研究も必須ではなく、提出は自由でした。

大菅さん うちは読書感想文も無かったですね。絵画コンクールの絵も提出は自由。ドリル系、漢字帳、朝顔の観察日記はあるけど、それ以外に提出が必須のものは無かったかな。学校によって違うみたいですよね。

金塚さん 提出物は学校や先生によるかもしれないけど1年生の間は先生が「来週はこれが要ります」と細かくプリントに書いてくれる ので、忘れ物がないか親が把握できましたね。2年生からは自分で予定や持ち物を書かなければいけないのでその練習期間ではありますけどね。

大菅さん そうそう、2年生のほうが大変なこともありますよね(笑)

不安だった友だちづくり

――お子さんが小学校に入学するにあたって、親の不安や心配ごととして大きいのは、友だち関係や居場所、登校時の安全面などかと思いますが、みなさんのご家庭ではお子さんはどんな様子で、また、どんなことに気をつけていましたか。

大藏さん うちの場合、同じ小学校に行く園のお友達が結構少なくて。一番不安だったのは、やっぱり友だち関係がうまくいくかということ。親として子どもに不安な顔を見せられないですが、心配はしていました。でも、入学前の4月1日からキッズに通ったことで、入学前に友だちができて、少し安心したかな。小学校生活に慣れるための準備にもなりましたし。

金塚さん 大菅さん そうですね。

大藏さん うちは祖父母が近居しているので、何かの時には頼っていました。上の子はキッズに慣れるのに時間がかかったので。「キッズ楽しい」って言うんですけど、やっぱり早く家に帰りたいって。そういう時は義理の母と父に預かってもらいました。ただ、あんまり預けっぱなしにもできないので難しいところですけど。

金塚さん うちの場合、長男は保育園から同じ小学校に行く子が誰もいなかったんです。なので不安いっぱいでした。キッズには4月1日から行ったんですけど、入学前にお友だちをいっぱいつくってきて。先輩ママから聞いてはいましたが、本当にお友だちができて入学式のときには知っている子がいっぱいいて楽しそうでした。友だちができるか悩んでいるママさん、結構多いです。

それと、うちの近くにある『こどもログハウス』はすごく重宝してます。子どもたちが楽しめる遊具などがあって小学生の遊び場にもなるし、室内の施設なので天気を気にしなくて良いのが魅力!うちは毎週のように利用しています。休みの日も来ているお子さんがいっぱいいます。息子は、小1からお友だちと休みの日に約束して行っていますね。

こどもログハウス
こどもログハウス

大菅さん うちも、キッズにすごく助けられました。うちのキッズはイベントを結構やってくれるんですね。例えば、クリスマスやお正月の飾りをつくったり、あとはドッジボール大会をしたり、編み物を教えてくれたり。自分じゃ教えられないようなことをキッズでやってもらって、子どもも楽しみにしています。

金塚さん キッズは区分によって夜7時まで預かってくれるので、本当に助かっているママが多いかも。ただ、夏休みなどの学校休業日の利用は午前8時から。保育園の保育標準時間(利用時間が11時間の場合)は午前7時半からなので、その時間の差が壁になることはあるのかなって。

大藏さん そこは妻も言っていて。「放課後だけじゃないよ」って。朝の時間も大変だっていう。

――いま横浜市では、「小学生の朝の居場所づくりモデル事業」として、長期休業日を含む平日午前7時から8時頃まで学校内に居場所が用意される取組を市内の10校(2025年12月時点)で行っていますが、ご存じですか。

大藏さん それはいいですね。うちの学校でも始まらないかな。

3人が話しているシーン

「昼食提供」はとても助かる

――放課後キッズクラブ(や放課後児童クラブ)での長期休業期間の昼食提供を令和6年度にモデル実施しました。モデル実施のアンケート結果もおおむね好評です。

大藏さん 昼食提供はすごくありがたいサービスだなと思います。夏休み期間のお弁当づくりはやっぱり大変。妻が頑張ってくれたんですけど。今は夏ってすごく暑いじゃないですか。だから、食べ物が傷むことにも気を配らなきゃいけないですよね。去年から昼食提供が始まって、手間も少なくなりました。また、子どもも日替わりのメニューを楽しんで食べているようです。

金塚さん もう少し安かったら・・・と思いますが(笑)、栄養バランスもすごく良くて、子どもが喜んで食べていました。今年からご飯の量も選べるようになったので、そこはすごくいいと思います。美味しいって息子は言っていますし。

子ども1人で登校できる?

――登校時の安全確保は大きな心配事でしたか?

大藏さん 親としては、一人で外を歩かせることが不安でした。保育園は親が送迎したり、幼稚園はバスでの送迎があったり、必ず大人が付き添っていたので。最初は、登校班(地区ごとに班分けされた登校のグループ)で通学するのも不安でした。

大菅さん うちの場合、学校まで交通量が多い道を通ります。通学路は、緑のライン(通学路の路側帯を緑色に着色した箇所)がずっとあるところなので、娘には、とりあえずこの緑のところから出ないようにと教えましたね。

うちは登校班がない学校でした。家から学校まで子どもの足で15分ぐらいなので、この前まで幼稚園生だった子を、重たいランドセルを背負って、荷物も持って一人で行かせるのがちょっと不安で、最初のうちは、ついて行っていました、もう毎日。でも子どもの順応性って結構高くて、親が「ちょっと待ってね、一緒に行くから」って言っている間に「大丈夫、行ってきます!」みたいな感じで、もう何週間かしたら一人で行くようになってましたけど。

「宿題サポート」はどの程度?

――家事や仕事をしながら、お子さんの学習をサポートするのはたいへんだと思いますが、例えば、学校の宿題についてはどのようにしていましたか?

金塚さん 学習のサポートを親がやることについて、最初はビックリしました。毎日2人分の宿題の丸つけをして、音読を聞いて、サインをして。でも、宿題を見る時間が親子のコミュニケーションの場になるので、いいことでもあるのかなと思います。 会話のつながりとして、「今日学校で何があった?」とか聞けますし。子どもにとっては、保育園には宿題がなかったから、最初は苦戦していたなって思いますけどね。

大菅さん 子どもが3年生になった今は「分からなかったら先生に聞きなさい」と言えますけど。やっぱり最初はこう「頑張らなきゃ、みんなについていかなきゃ」っていう気持ちがどうしてもあって、なんか親の自分もちょっと無理していた感じはありましたね。うちはテストの直しも保護者がやることになっていて、学校での教え方が分からなくてネットで調べたり、それでもこどもは納得してくれなかったり…結構負担は大きかったです。

大菅さん

大藏さん 宿題は、音読を聞いてサインしています。特に長男はなかなかやりたがらない。そうかと思うと会社行く前とかに突然やる気を出して、3日分をまとめて音読3回やるみたいな、今日も聞かされてきました。

PTAはやっぱり大変?

――親にとっての「小1の壁」の大きな課題として、学校活動への参加がありますが、みなさんの場合はいかがでしょうか。

大菅さん うちの学校はPTAがなく、学校活動への参加は完全なボランティアです。基本的にはまず登録をして、そのうえで募集がある活動に参加するんですけど。例えば、ボランティアに登録してなくても、「水泳の授業が何月何日にあります、この日に見学ボランティアとして来られる親御さんはご連絡ください」みたいな感じの呼びかけもあります。

大藏さん うちはPTAがあり、妻がやってくれていますね。あと登校班があるので、旗当番だったり。6年生の親がそこの責任者になって出発するのを見送る必要がありますけど。地域のボランティアで、ずっと旗振りを行ってくれる人がいるので、ありがたいなと思いますね。あと、妻の職種と近いこともあり、広報誌づくり を担当しました。大変ですが、運動会とか、近くで撮影できるからって前向きにやっていました。

金塚さん うちの学校もPTAがありますけど、「6年間で1回はやってくださいね」って言われていて。毎年紙が配られ、希望があれば丸をつけます。丸をしても希望者が多いと選ばれず、6年間やらないこともあるみたいです。あと、私は今「読み聞かせボランティア」をやっていて、仕事前に月1回か2回くらい、朝の8時半ぐらいから本を1冊読んで、終わってから仕事に行っています。

大藏さん 学校に行って読むんですよね。

金塚さん はい、だから自分の子どものクラスにあたることもあるので、子どもの様子が分かるんです。この間は息子のクラスでしたが、息子には事前に言わずに行ってびっくりされました。友だちに誘われて、最初は「いや、仕事あるし」と思いましたが、やってみると仕事の時間に間に合いまして。職場が近いからこそではありますけど。

大菅さん、金塚さん

「子どもの成長を実感」

――「小1の壁」を乗り越えるさまざまな経験を通して、お子さんが成長しているなって思えるところは?

大藏さん 最初は戸惑いもあったかもしれない子どもが、学校のルールを覚えたり、自分で色々行動したりする姿には成長を感じますし、それが親として一番の喜びだと思います。実際、親も不安な部分はありましたからね。

金塚さん 保育園の時と違い、自分で着替えをして支度もして、ちゃんと時計も見て「あ、何分だ、行かなきゃ」って。そういった時間管理は小学生になってできるようになったと思います。

大菅さん うちは、交友関係がすごく広まったなって感じます。学校で「今日誰々ちゃんと遊んできていい?」って聞いたことのない子の名前もあったりして。小学校入学前は、親がいつも付き添って、誰と仲が良いか把握できていて。今は把握しきれませんが、それがまた成長かなっていうのを感じています。

金塚さん うちの子たちも結構、交友関係が広がって。私が初めて見る子がいっぱいいますけど、親御さんのことも知っておきたいので、学校行事で会った時に、「〇〇君のママですか?」と話しかけるようにしています。

交友関係の広がりといえば、近所でもし同じ小1とかの親御さんがいると心強いかもしれないですね。今小1の下の子は、入学前から周りの子と結構仲良くて。親同士でも困りごとなど共有できる環境がありましたね。もし近所に同じ小1の子を持つ仲間がつくれるなら心強いと思います。

大菅さん あと、一学年上の子がいる方が知り合いにいるのもありがたい ですよ。「1年生のうちはこうだから大丈夫だよ」とか、「あ、これ準備しといた方がいいよ」とか情報がもらえますからね。

――変化する環境に身を置くお子さんに接するうえで、大切にしていること、意識していることは?

金塚さん 子どもが保育園に通っていた頃は、保育園から親に報告があったじゃないですか。小学生になると学校や先生からの報告、連絡は減るので、学校での様子は分からないこともある。子どもの顔を見てなんか変だなと感じる時は絶対になんかあった時。いつもと様子がおかしいなって親には分かるので、そこは気にしています。

大菅さん 幼稚園の頃は、「ママ、今日何があったんだ」って結構話してくれましたけど、小学生に上がった途端、こちらが聞かないと教えてくれなくなってきて。「今日学校どうだったの」「今日給食何食べたの」って、こちらから話すようにしています。聞くことって大事な時間だなっていうのを、最近はすごく感じるようになっていますね。

大藏さん やっぱり子どもが帰ってきたとき、家が落ち着ける、安心できる場所であると感じられるようにしたいと考えています。まあ勉強のことなどで叱ったりすることはありますけど。私と妻はいつでも味方だよっていうことは子どもたちに常に言っています。

大藏さん

――ところで、お子さんが小1になる前にやっておいたほうがよいことや、学校からの依頼って、どんなことがありましたか?

金塚さん うちの学校からは、「みかんの皮を剥けるようにしておいてください」って言われたんですよ。

金塚さん

大藏さん 大菅さん えー!

金塚さん 多分給食でみかんが出るからだと思います。みかんの皮と、あと安全ピンを止められるようにできればいいですって。でも、ひらがなとかそういう文字は心配しなくて大丈夫ですと言われました。教えますので、みたいな。

大菅さん テストが始まるから、名前を書けるようにしておくといいかもしれませんね。

「より子育てしやすい環境に」

――みなさんの経験から、企業や地域、社会に感じるもの、望むものはどのようなことでしょうか。

大藏さん 小5の娘が小学生になった頃はコロナ禍でしたが、今まで学校のアプリの導入や学校活動の制限、キッズの時間延長など、先生と保護者、双方の負担を減らす改革がすごく進んでいるなっていう風には思いますね。

金塚さん

金塚さん 子の看護休暇を取得できる期間や賃金の有無は企業によって違うと思いますが、一律有給の休暇扱いにしてもらえたら、もっと働きやすいかなって思います。

大菅さん 学童(放課後児童クラブ)をもうちょっと増やしてもらえたら。うちの地域はキッズが学校の敷地内にあって、学童がすごく離れているんです。なので、そこに一人で行かせるっていう選択肢は初めからなくて。選択肢が増えれば子どもにとってもより過ごしやすくなるかもしれないですし、親ももっと働きやすくなるのかなって感じています。

3人の話し合い

「これからお子さんが小学校入学を迎えるママさん・パパさんにメッセージを」

――いろいろお話を伺ってきました。「小1の壁」と言っても、悩みや課題はそれぞれですが、みなさん、お子さんの大きな成長やご自身の経験につながっている様子が伝わってきました。最後に、「小1の壁」を迎えるママ・パパ にメッセージをお願いします。

大藏さん トラブルが起きた時も、先生や地域の方に助けられ、社会に支えられたというふうに実感しています。 なので、これから「小1の壁」を迎える方には、「大丈夫、何とかなりますよ」と伝えたいですね!

金塚さん 子どもの交友関係から生まれた親同士の交流は、悩みを共有できる心の支えになっています。不安がないことはないと思いますけど、 どうにかなるというか、絶対乗り越えられます!

大菅さん 子どもが幼稚園から小学校にあがると親の方が「大丈夫かな」って思いますけど、子どもって意外にすごく学校生活に慣れますし、親が心配している以上に楽しんでスタートできると思いますので、きっと安心して見守って大丈夫です!

3人の話し合い

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