横浜の商店街は子育て世代に優しいサービスがいっぱい!「ハマのアメ横」洪福寺松原商店街
横浜には個性豊かな商店街がたくさんあります。お店の人たちの笑顔と人情があふれる、昔ながらの「顔が見える」お店が並ぶ商店街って、実は子育て世代にとってとても心強い味方なんです!
今回は、そんな商店街から、昭和の風情を今に伝える松原商店街をレポートします。
さあ、一緒にワクワクがいっぱいの商店街へお出かけしませんか?
最寄りは相鉄線「天王町駅 」
横浜駅から相鉄線に乗って、3つ目の「天王町駅」から歩いて6分。昭和の雰囲気が楽しい横浜洪福寺松原商店街に到着!実はここ、戦後まもない頃、洪福寺(こうふくじ)のまわりに商売をする人たちが集まって、商店街としてにぎわい始めた場所だと言われています。現在は60軒ほどのお店が、昔ながらの地域に根ざした商売を続けています。
新鮮な八百屋さんに、グルメスポット、イベントも
「松原」の名前は、かつてこのあたりは海のそばで松林があったことに由来します。毎日12時から18時までは歩行者天国になり、平日でもかなりのにぎわい。週末は遠くから車で来るお客さんも訪れ、さらに多くの人であふれます。
「ハマのアメ横」といわれることもありますが、商店街の人が自らその名を名乗ったことはないそう。歩いていると青果店や魚屋さんから威勢のいい呼び声が聞こえてきて、なんだかワクワクします♪
店頭に並んでいる野菜や果物、魚、パン、調味料、日用雑貨、服など、「こんなに安いの?」と驚く値付けのものも少なくありません。「きょうのおすすめは何?」なんて、昔ながらのやりとりをしながら買物の楽しさが味わえます!
温かな気配りが嬉しい八百屋さん
松原商店街には4軒の青果店があり、いろいろ巡って買い物を楽しむことができます。そのひとつ、「五十貝青果店」は昭和30年ごろから商売を始めた、70年の歴史をもつ老舗。もともと野菜売場がある場所でスタートし、道を挟んだ向かいの一角に果物売場を拡張してから30年になるといいます。
毎朝横浜市中央卸売市場に行って仕入れを行い、安さはもちろん、果物は旬の特においしいものを選んで並べています。
品質がいいのは当たり前。プラスアルファの真心を
野菜売場では、忙しいお母さんの手間が減るようにと、昔から惣菜に力を入れてきたそうです。店頭で目をひくのは、ゴボウとニンジンを刻んだカット野菜のセット。炒めて味をつければ簡単にきんぴらになる逸品です。「地域密着でやっているからね。少しでも品質のいいものを、っていうのは当たり前のことで、それにプラスしてちょっと助かるとか、ちょっと嬉しくなるとか。そういうものをお届けしたいと思って」と店主は話します。ほかにも自家製のきゅうりのぬか漬け、白菜の浅漬けなど、食卓に一品あると嬉しくなる商品が豊富。ぬか漬けに使っているぬかはずいぶん昔から使っているそうで、何十年という歴史のうま味がつまっています。店頭で蒸かしたてを買えるお芋も、こどものおやつに良さそう!サツマイモだけでなく、ジャガイモ、里芋など選択肢もいっぱい。夏はとうもろこしを蒸かしたもの、冬は焼き芋と、季節によってラインナップを変えているそうです。
果物売場をみると、どれもひとつひとつが大きくて色つやがいいものが揃っています。
「うちは30年以上ここにお世話になっているの。私の好みも把握してくれていて、『今年の柿はお客さんの好みだと思うよ』なんてすすめてくれると嬉しくなるじゃない。そういうやりとりが商店街の魅力よね」と常連さんは話します。
なじみのお客さんの好みは大体把握していて、産地や年によってお客さんの顔を思い浮かべながら仕入れをしているという話に思わずほっこり。店頭に並ぶ果物は試食用のカットが用意されていて、味見しながら色々吟味するのもおススメです♪
人気の「肉厚ハンバーガー」が楽しめるお店も!
懐かしい昭和の雰囲気を漂わせるお店が並ぶ中、しっかりと流行もおさえているのが松原商店街の面白いところ。休日には行列ができることもある「ハンバーガー 01GRILLS(オーワングリル)」は、横浜で3店舗を展開する人気チェーンの2号店として松原商店街にやってきました。
「せっかく商店街で店を構えるのだから、地域密着店として親しんでもらえる店にしたい」と、子どもから大人まで幅広い層に美味しく食べてもらえるよう、様々な工夫やサービスにも力を入れています。
店舗によって配合や作り方を変えているというパテは、肉厚でジューシー。子どもでもペロッと一個を平らげてしまうというのもうなずけます。買い物ついでに親子で立ち寄って、口いっぱいにほおばりたい!そんな気持ちが沸きあがってきます。アメリカンな雰囲気の店内も居心地がよくてgood!
子どもに優しい気遣いが嬉しい
子ども連れでも安心してハンバーガーを楽しんでほしいと、お子様用カトラリーやスパイスの別添えサービス、ハンバーガーのカットサービスなど、ちょっとした気遣いが嬉しい同店。もちろんテイクアウトにも対応しています。休日には親子でハンバーガーをテイクアウトしてお散歩、なんて常連さんもいるのだそう。ランチタイムは11時半から16時まで。18時には閉まる店が多い松原商店街ですが、ここはディナータイムも開店しているので、仕事帰りに寄って夕食を調達する人も多いようです。
地元小学校でもおなじみのお店に
最近、地元小学校のこどもたちが、授業で特別インタビューに来たそうです。「近所のお子さんたちがうちのことを知ってくれていたことが嬉しかったですね」と店長。こうした地域の行事や学校からの依頼にもできるだけ協力するようにしていると言います。「その時取材にきたお子さんが後日お母さんを連れて食べに来てくれたり。『運動会で頑張ったからご褒美にハンバーガーを食べに来た』っていう親子もいました。スタッフ一同とても励みになっているんですよ」と笑顔で話してくれました。
お店で本格藁焼き
最高のカツオが食べられる注目店
歴史がある松原商店街にも、新しい名物となる店が登場しています。日光丸食堂は、カツオの名産地・静岡県の御前崎で一本釣りでの水揚げ日本一を誇る船元「日光水産」の飲食部門が、4年前にオープンさせた食堂です。
船をイメージした内装が特徴的なお店の奥には、遠洋漁船・日光丸の設計図が貼ってあり、乗り物好きのお子さんの興味もひきそうです♪
なんといっても名物はカツオの藁焼き。店頭では実演もやっていて、ショーケースの中で高く上がる炎は大迫力です。横浜で藁焼きのカツオが食べられるなんて、ワクワクが止まりません。
日光水産は一本釣りしたカツオをマイナス60度で瞬間冷凍するので、通常の冷凍処理と比べて魚にストレスがかからないため、輸送しても臭みがでにくいそうです。市場を通さない形で提供しているので、いちばんおいしい状態で、かつリーズナブルに食べられるというわけ。まずは塩で味わい、それから藻塩でいただき、漁師秘伝のタレを使うのがおすすめ!
カウンターを挟んで店員さんとの距離も近いので、カツオの特徴や漁法などについての話を聞くのも楽しいです。
魚の美味しさ伝える店に
「お子さんにもおいしい魚を食べてもらい、好きになってもらいたい」というのがこのお店の願い。まだ魚が食べられない小さなお子さんには、カツオ出汁のつけ汁で食べるうどんも用意されています。お店で丁寧に削りだしたカツオでとった出汁は絶品ですよ!お店がオープンしたばかりの頃、まだうどんしか食べられなかったお子さんが成長し、今ではカウンターに座って魚料理を食べている姿を見ると「なんとも言えない嬉しい気持ちになる」と店長は目じりを下げていました。
このお店では、農林水産省が推進する月3回の「魚の日」には特別メニューのシーステーキ丼の特盛を特価で提供しています。約1キロというビックサイズで、食べ盛りのお子さんが飛び上がって喜びそうなメニュー。これを目当てにくるお客さんもけっこういるそうですよ。
ここが便利!松原商店街のおすすめポイント
個性的な各店舗のサービスもさることながら、商店街全体が「おもてなしの心」でいっぱいの松原商店街。ここでは、「それ欲しかった!」が詰まった、かゆいところに手が届く嬉しいサービスや、特におすすめしたいポイントをご紹介します!
提携駐車場からカートで楽々お買い物
松原商店街には提携駐車場もあるので、車でのアクセスも便利。さらに嬉しいことに、無料で使えるお買い物カートを用意してくれています。これなら「ついつい買いすぎちゃった!」という時も、重い荷物をカートに乗せてスイスイ運べるから楽ちん!小さなお子さん連れでのお買い物も、このちょっとした心づかいが本当に助かりますよね。
商店街の事務所横にはトイレも完備
「お買い物の途中でこどもが急に『トイレに行きたい!』と言い出して焦る・・」なんて経験はありませんか?松原商店街なら大丈夫!商店街事務所のすぐ横に、公共のトイレがあるんです。これも「少しでもお買い物を快適に楽しんでほしい」という商店街の心意気!いつでも気持ちよく使えるようにと、商店街の皆さんが大切に維持管理してくれています。
年間を通じて楽しいイベントが充実
松原商店街の楽しみは、いつ行っても活気があることだけではありません。春と秋の2回は、手作りの楽しい「ナイトバザール」を開催しています。商店街のあちこちに、ワクワクする縁日やゲームなどの出店が並んで、お祭りの雰囲気でいっぱいになります!
(写真は松原商店街より提供)
昔から、毎週のようにこども向けのイベントを実施してきたという松原商店街。このナイトバザールも、商売の合間を縫って、組合員さんたちが企画から運営まで全部手作りしているというから驚きです!「大変だけど、こどもたちに商店街で楽しい思い出を届けたいという気持ちがあるからね。幼い頃の楽しい思い出って大人になっても忘れないでしょ?そういう楽しい思い出を商店街とともにずっと覚えていて欲しいから、みんなで頑張って運営しているの」と商店街のスタッフさんが教えてくれました。ご自身も幼い頃からこの商店街で楽しい思い出をいっぱい心に刻んできたそうです。
昔懐かしい風景を今に残す「松原商店街」で、こんな素敵な“想いのバトン”が受け継がれているなんて、心がホッコリ温まりますね。
11月~12月には日ごろのお客様への感謝を込めた、毎年恒例となる<空くじなし>の福引大売り出しを開催する予定です。年末はテレビ中継が入るほど、お正月の買い出しをする多くの人で賑わいをみせます。
訪れる人みんなに楽しい思い出を届けたい!そんな温かい気持ちでいっぱいの松原商店街へ、ぜひ親子でおでかけしてみませんか?
- アクセスやイベント情報などは公式サイトをチェック!
- 横浜洪福寺松原商店街

