
横浜で“親子鉄”!
おすすめのトレインビュースポット6選

親子で一緒に鉄道趣味を楽しむ……、それが”親子鉄”! 鉄道発祥の地・横浜で、絶景? フォトジェニック? 意外? なトレインビュースポットを六つ紹介します。「よく知ってる場所だけど、ここってこんなに見晴らしがよかったんだ」「こんなところで見られるの!?」。トレインビュースポットを通じて、横浜の街ごと、魅力を再発見!
横浜は、鉄道発祥の地!
1859年に開港してから、海の向こうとの玄関口となった横浜。日本中に西洋文化が広がりつつある中、明治政府が誕生した翌年の1872年、日本初の鉄道が東京の新橋~横浜(現在の桜木町駅)間で開業し、人々の暮らしはどんどん便利になっていきました。なぜ新橋と横浜間が選ばれたのかというと、東京・京都間を結ぶ鉄道の支線として、日本の都となった東京と、海外とのつながりの拠点である開港地の横浜を結ぶ目的があったからだと言われています。多くの人々が行き来し、需要が大きいルートだったようですね!
そんな鉄道発祥の地としての歴史がある横浜は、眺めのいいトレインビュースポットも豊富なんです!
地下鉄ブルーラインが地上で見られる! 新羽歩道橋(港北区)


見られる鉄道:横浜市営地下鉄ブルーライン
地下鉄ブルーラインは、横浜駅、新横浜駅、湘南台駅を結ぶ路線です。1972年に高速鉄道として開業。身近で使いやすい交通機関として、横浜の人々の生活を支えてきました。
地下鉄ブルーライン「北新横浜駅」から6分ほど歩いたところにある新羽歩道橋は、普段は地下を走るブルーラインを地上で見ることができる貴重なスポットです。マップアプリで検索する場合は「宮内新横浜線」沿いの「大倉山第134号線」で調べてみてくださいね。

「新羽駅」からも徒歩12分程度で行くことができるので、出向きやすい方を選んでみてくださいね。

貨物列車が珍しい! 高島水際線公園(西区)


見られる鉄道:JR高島線(貨物線)
JR高島線は、鶴見駅から東高島駅を経由し、桜木町までを結ぶ貨物線です。1964年に全通し、現在は石油タンクをメインに運んでいます。東海道線の貨物支線の中では最も長い歴史がある路線です。
西区にある『高島水際線公園』では、この高島線を見ることができます。遊歩道「水際線プロムナード」直結で、豊かな自然を感じられる都市公園です。鉄道を見るのは、公園連絡橋の上からがおすすめですよ。



最寄り駅は、みなとみらい線の「新高島駅」で、3番出口から歩いて3分ほどの距離にあります。他に、地下鉄ブルーライン「高島町駅」や「横浜駅」も徒歩圏内なので、お子さんの年齢や体力に合わせてどの駅を利用するか、考えてみてくださいね。
運がよければ“しあわせの黄色い電車”が見られるかも? 弘明寺公園(南区)


見られる鉄道:京急本線
赤い電車でお馴染みの京急は、1898年に設立された「大師電気鉄道」を前身とする、関東初の電気鉄道です。本線は泉岳寺駅から浦賀駅までを結んでいます。みなとみらいには「京急ミュージアム」があり、「『本物』を見て、触れて、楽しむ」がコンセプトの、こどもたちに人気のスポットです。
この京急本線を見るなら、南区の『弘明寺公園』がおすすめ。大型遊具や屋外プール、図書館も備えるこの公園は、お出かけスポットとしても一押しなんです! 丘の上にある地形を活かした、横浜の街並みを一望できる展望台もあります。年中通して自然を感じられ、特に春は桜で満開! 季節によってさまざまな表情を楽しむことができますよ。最寄りの「弘明寺公園駅」から直結なのも嬉しいポイントですね。

駅の南側にある階段を上ると、トレインビューにちょうどいい、陸橋があります。

そして、京急のトレインビューを語る上で欠かせないのが、“しあわせの黄色い電車”と呼ばれる「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」! 機器・機材の運搬や救援車として使用されている黄色い車両で、1週間に1~2回程度しか運転されていない、とてもレアな存在です。偶然遭遇できたら、お子さんも喜ぶこと間違いなし!

「HAPPYになる電車」がコンセプトの“しあわせの黄色い電車”
大迫力の新幹線が目の前に! 二俣川二丁目公園(旭区)


見られる鉄道:東海道新幹線
超スピードの新幹線が走る姿は大迫力! なんと、走行中の新幹線を住宅地から見られるスポットがあるんです。
東海道新幹線は、三大都市圏である東京・名古屋・大阪間を結ぶ交通機関です。その歴史は長く、2024年10月に60周年を迎えました。
そんな新幹線が通過するのを間近で見ることができるのが、旭区の『二俣川二丁目公園』です。「ゴーーーッ」という音とともに、あっという間に通過する姿は大迫力。数分に一度の間隔で新幹線が通るので、あまり待つ必要がないこと、公園で安全に遊びながら眺められるのも嬉しいですね。


『二俣川二丁目公園』の最寄り駅は、相模鉄道(相鉄)の「二俣川駅」です。南口を出て、歩いて12分ほどのところにあります。
この日はたまたま、JR東海の点検用新幹線車両「ドクターイエロー」を見ることができました!

見晴らしのいい丘の上から眺める。坪吞公園&洋光台駅付近(磯子区)

見られる電車:JR京浜東北・根岸線
青いラインがかっこいいJR京浜東北・根岸線は、埼玉県の大宮駅から東京駅、横浜駅、根岸駅を経て、鎌倉市の大船駅までを結ぶ路線です。1973年に全線開通し、2023年には全線開通50周年を迎えました。
磯子区の『坪吞公園』の目の前、「坪呑中央」交差点の信号の脇にある階段を上った丘からは、小さなトンネルの上を走る京浜東北・根岸線がよく見えます。夕方に行くと、住宅街の落ち着いた雰囲気も相まって、なんだか懐かしい気持ちになれますよ。
こちらのスポットまでは、京急「杉田駅」から歩いて20分ほど。バスの場合は、215系統の「杉田坪吞中央」「大谷第1公園」「杉田台下」が最寄りで、どのバス停からも歩いて3分ほどの距離です。
そして、磯子区にはもう一つ、京浜東北・根岸線を見るのにおすすめのトレインビュースポットが! 「洋光台駅」を出て、線路沿いを東に10分ほど歩いたところの正面にある階段を上ると、住宅街を走り抜ける京浜東北・根岸線を見下ろすことができ、美しい景色が広がっています。階段は線路を挟むようにして両側にありますので、どちらからでも見られますよ。

フォトジェニックな写真を撮りたい方や、京浜東北・根岸線が好きなお子さんは、この2つのスポットをぜひ訪れてみてくださいね!
(まとめ)
今回の記事では、編集部で厳選した横浜のトレインビュースポットを六つ紹介しました。
街を見渡せばいろいろな路線が走っていて、お出かけに便利な横浜市。時にはじっくり、いつもと違う角度から鉄道を眺めるのもいいですよ。この記事を参考に、鉄道好きのお子さんと一緒に“親子鉄”を楽しんでくださいね!
子連れでも快適に移動できる、横浜の発達した交通網については、こちらのミニコラムでも紹介しています。また、かつて“市民の足”として活躍した路面電車の実物が展示されている磯子区の『横浜市電保存館』も見逃せません! こちらのミニコラムで紹介しているので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。