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横浜市での子育て、実際どう? 教えて本音のハナシ!

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便利さと豊かな自然、交通アクセスなど、暮らしやすいポイントがいっぱいで、子育て世代からの人気上昇中の横浜市。でも実際のところ、どんな感じ? この街で仕事と子育て、両立できる? 横浜に暮らしながら、仕事と子育てに奮闘するパパ&ママ3人が集まって、「本音のハナシ」聞いちゃいました!

profile

福崎奈央さん

西区在住。5歳(年中)と2歳の兄弟、夫との4人暮らし。
都内の会社で時短勤務しながら、地方移住を経て横浜市へ。

堀田菜緒さん

港北区在住。3歳と5カ月の兄弟、夫との4人暮らし。
サービス業。現在は育休中で、2025年春から復帰予定。

加藤甫(はじめ)さん

西区在住。小4と小2の兄弟、6歳(年長)長女、妻との5人暮らし。
フリーのカメラマン。自身の運営するスタジオで地域のこどもたちや、困りごとをもつ親たちの集まる場作りも。

暮らしも仕事も子育ても。横浜ってバランスがいい!

――今日は、横浜に暮らしながら仕事と子育てをするみなさんにお集まりいただきました。まずは、住み始めたきっかけから教えてください。

加藤さん 僕は金沢区、妻は磯子区で、夫婦共に横浜出身なんです。ダウン症の息子に合った幼稚園を選ぶのと同時に、今の西区に引っ越してきました。その後、小学校選びのタイミングでこれから先を見据えて考えた時に、やっぱり拠点となるのは横浜かなあと。行かせたい学校があったのも理由ですが、住み慣れた場所であり、土地勘がある安心感は大きいです。実家を含めた周囲のサポートも受けやすいですしね。

堀田さん 私は港北区に住んで約8年になります。夫は渋谷に出勤、私の実家は川崎なので、夫婦共に便利な東横線沿線から探しました。中学・高校と横浜に通っていたし、祖母が旭区の二俣川に住んでいたこともあって、なじみがあるんです。川崎市民でしたが、「はまっこ」って言ってたくらい横浜は自分の街です(笑)。横浜駅周辺は、行きたい店がぎゅっと集まっているし、傘いらずで移動もできて買い物しやすいですよね。街並みもきれいだし、結婚してどこに住むかと考えたときには絶対に横浜でした。

福崎さん わあ、みなさん生粋の横浜育ちなんですね。私は千葉出身で、夫は福岡。ただ神奈川の大学に通っていたので、横浜のキラキラした雰囲気と、下町らしさの両方がある良さを感じていました。これまで、中区と西区で転々と引っ越しを繰り返してきましたが、やっぱりこのあたりが住みやすいですね。実は下の子が生まれたタイミングで、山梨に移住をしたんです。夫の仕事の都合で1年半ほどでこちらに戻ってきましたが、土地へのなじみやすさや利便性など、横浜ってバランスのいい街だなあと改めて実感しています。

子育ては想定外の連続? 毎日いっぱいいっぱいです

――働きながらの子育ては、いかがですか?

福崎さん うちは今、5歳と2歳。こどもがいないときは野毛のあたりで飲み歩きを楽しんでいましたが、今は自分の時間がなかなか取れないです。実家が千葉なので、ちょっと親に来てもらって……っていうのがないんですよね。目の前のことでいっぱいで、なかなか先のことが考えられないのが本音です。子サポ(横浜子育てサポートシステム)もうまく使えたらいいのかな。気になりつつも、まだ利用したことがないんです。

堀田さん そうなんですよね。わたしは上が3歳、下が5カ月になったところですが、朝の支度から保育園への送り、出勤……という流れが復帰したらちゃんとできるのか、今から心配です。◯時の電車に乗るって決めて逆算して動いているはずなのに、「えっ、なんで服汚れてるの!?」「園まで歩きたい……?」って、思い通りにいかないことばかりで毎日ヒーヒー言ってますから(笑)。

福崎さん 2歳のイヤイヤとかね。「ヨーグルト自分で開けたい!」って言い出すだけで、朝はもう大変(笑)。

加藤さん あはは、わかります。でも小学校に入ったらちょっと落ち着きますよ。うちは小4と小2、一番下が年長になりました。でもまあ、成長したらしたで違う大変さも出てきますね。
4年生の息子はダウン症で、隣の区にある支援学校に通っているんです。次男は地元の公立、一番下は幼稚園。支援学校と幼稚園、それぞれの送迎を夫婦で分担しています。
僕はフリーのカメラマンなので、なるべく長男を送ってから仕事に行けるよう調整もしていますね。周囲にも理解を深めてもらうために、ときどき現場に連れて行ったりしてね。

親の負担が減っている!? 横浜市の保育園事情

――自分だけで抱え込まず、周囲にも知ってもらうのはいいですね。保育園探しはスムーズでしたか? 園の様子はどうでしょうか。

福崎さん うちは引っ越しが多く、横浜市内と山梨を合わせて5園経験しています。見学もたくさんしましたが、横浜市の認可保育園は、どこも安心してお任せできると実感しています。最近うれしかったのは、おむつのサブスクが導入されたこと! よく忘れて園にもご迷惑かけていたので、すごくありがたいシステムです。

堀田さん 息子の園でもおむつサブスクがありますが、すでにトイレトレーニング中でそんなに使わなくなったタイミングだったのでうらやましいです。おむつって買い物も重いしかさばるので、絶対便利ですよね。下の子が入園のときには、しっかり活用させていただかなくちゃ! 今、長男は家から歩いて5〜6分の保育園に入れて助かっています。次男も同じところにうまく入れたらいいんですが。保育園は、粘土遊びやダイナミックな新聞遊びなど、家ではなかなかできないことを体験させてもらっていて、こどもも楽しそうです。

加藤さん うちは弟のところがきょうだい別々の保育園に通っているんですが、来年から同じところに行けることになったみたいで。今は園の数もずいぶん増えて、入園しやすくなっていると聞いて、なるほどと思いました。変わってきているんですね。

横浜市は幼稚園全てが私立で個性がありますよね。うちもダウン症の息子を快く受け入れてもらえる園に出会えたことで、その後のきょうだいも続いてお世話になりました。安心して頼れる預け先の存在は大きいですね。

実家への好アクセスも、住まい選びのカギ

――仕事と子育ての両立は、どんなふうにされていますか? ワンオペで大変だとか、逆に夫婦でこんなふうにやりくりしているなどがあれば、ぜひ聞かせてください。

堀田さん 離れている時間があるからこそ、限られた時間を大事に過ごそうって思えるので仕事の存在はやっぱり大切ですね。
夫は家事も子育ても同じようにしますが、彼が繁忙期で、私自身もいっぱいいっぱいの時は、こどもたちを連れて電車で10分のところにある川崎市の実家に行きます。とりあえずじいじばあばに託して、自分はソファーでゴロゴロ……。職場だけでなく、実家へのアクセスも住まい選びのときに重視してよかったなあと思います。

福崎さん 私は義理の姉が中区に住んでいるので、時々いとこ同士で一緒に遊ばせています。家事自体は夫婦で分担し、夫は食担当です。あとはお掃除ロボットや食洗機、ドラム式洗濯乾燥機が頼もしい相棒です。

加藤さん 仕事と子育ての両立……。結局どうにもならない時は妻に頼っているので偉そうなことは言えないんですが、僕はフリーランスなので、普段からパズルのようにスケジュールを組んでいます。その中のひとつとして送迎とか療育とかが入っているという感じですね。長男の療育や習い事への送り迎えなどは僕が担当しています。どうしても他の子に比べて、親の手が必要な機会は多いですよね。そこはなるべく僕が担当して、やっと普通の子育てくらいの大変さになる、っていう。だからこそ、仕事と子育てをくっつけてしまおう!という発想で、この場所にスタジオを作ったんです。

子育てに欠かせないのは、つながり&居場所

――今回の座談会でも場所をお借りしていますが、こどもたちの絵や工作がいっぱい飾られていて、自由で楽しい雰囲気ですね。

加藤さん 長男の支援学校が隣の区なので、近所の小学生とも交流できる場があったらいいなあと思ったのがきっかけです。目の前の公園が、このあたりの小学生の遊び場なんです。僕の仕事場として使いながらも、小学生たちに自由に出入りしてもらって一緒に遊んだり、みんなで工作を作ったり。ワークショップなんかも毎月やっています。

また、ダウン症の子を持つ親が集まる会を月1で開催もしています。ヨガインストラクターの方が、ヨガ教室をしている日も。ダウン症に限らず、お子さんの発達に心配を感じている親御さんたちのおしゃべりの場になっています。就学や習い事、病院のことなどの情報を交換し合ったり、相談というよりも、もうちょっと気軽な感じの共有の機会って感じです。ネット検索だと、大変な事例ばかり出てきちゃうじゃないですか。やっぱりリアルな場で、ちょっとしゃべれるって大切だと思います。

堀田さん うちも家の前が公園なので、庭みたいな存在で助かっています。お友達を見つけて飛び出していくこともあるし、通りに面した窓から近所の子たちが入ってくることも(笑)。

最初はびっくり! でも夫は地域に開いた家に暮らしたい思いがあったみたいです。家の中をよその子が走り回るなんて……という気持ちもありましたが、異年齢と遊ぶことで、こどもにもお互にいい刺激になりますよね。ご近所さんたちとお互いに心配りをし合いながらつながりが持てるのは、子育てにおいて助けられているなあと。盆踊りやお餅つきなどの地域イベントも、楽しく参加させてもらっています。

福崎さん つながりや交流って大事ですね。友達が少ないと、ついネットの情報に頼ってしまいますから。長男が0歳児のときはコロナ禍で、西区の地域子育て支援拠点「スマイル・ポート」にとてもお世話になりました。特別なイベントじゃなくてもいいので、昔の駄菓子屋さん気分でゆるく集まれる居場所が地域にあるといいですよね。

横浜市内、いつもこんなところで遊んでいます

――週末はどういったところへ遊びに出かけますか? おすすめスポットなどがあればぜひ。

加藤さん 中区は、週末は混雑するので金沢区方面に出かけることが多いです。海の方に行ったり、お寺の裏山を登ってハイキングに出かけたり。

福崎さん うちは5歳と2歳で、自由に走り回ったり、のびのび過ごせる場所にいくことが多いです。よく行くのは「横浜公園」、「臨港パーク」、「山下公園」、「根岸森林公園」など。近隣に、小さい子を安心して遊ばせられる場所がいろいろあって助かっています。もう少し大きくなったら「こどもの国」(青葉区)に行ってみたいし、釣りもさせてみたいなあ。

加藤さん 釣りなら、横浜はスポットがいっぱいありますね!

例えば……横浜で釣りができる
スポットはココ!

  • ・大黒海づり施設
  • ・本牧海釣り施設
  • ・磯子海づり施設
  • ・臨港パーク
  • ・根岸湾   など、まだまだたくさん。

堀田さん うちは3歳の息子がとにかく電車好き、乗り物好きなんです。大倉山駅から横浜方面の東急線に乗ると、妙蓮寺駅を過ぎたあたりから踏切がいっぱい見られるんですよ。そこがお気に入りです。

福崎さん 横浜は美術館や博物館もこども向けのワークショップやイベントが多いですよね。家では絵の具もなかなか自由にさせてやれないので、機会をみて参加したいなあと思っています。

堀田さん 近所の掲示板を見ていると、消防署の出初式みたいな地域のイベントが見つかりますよ。地域イベントも、こどもが楽しんでいる様子を見るとうれしくて、よく行くようになりました。

これからも働き続けられる? 学童ってどんな感じ?

――みなさん地元ならではの楽しみ方を見つけているんですね。ではこれまでに何か困ったことや、これから不安に感じていることはありますか?

福崎さん 「小1の壁」が気になっています。職場でも、保育園のときのほうが働きやすいと聞いていたので。ちゃんと学童※に入れるのか、同じように働き続けられるのか心配でしたが、横浜は学童には希望すればみんな入れるんですね。
※横浜市には放課後キッズクラブ放課後児童クラブがあります。

堀田さん 私は学童に行き出すと、長期休暇のお弁当作りが心配でしたが、今年から夏休みにお弁当の注文ができるようになったと聞いてびっくり! よかった〜って思いました。ほんと不安だったんです。

福崎さん おむつサブスク同様、いろいろ変わっているところなんですね。変わったといえば、児童手当の申請やいろいろな申込みも、「パマトコ」を通じてオンラインでできるものが増えましたよね。保育園も書類のほとんどが紙からデジタルになりました。医療費無償化の制度拡充もされたし、どんどん住みやすくなっているのを感じます。

横浜市の子育て応援アプリ
「パマトコ」って?

子育てに関する手続きや情報が集約されたポータルサイト/アプリ。さまざまな手続き・申請がオンラインで行える他、イベントや施設など、子育てに役立つ情報もたくさん!

パマトコについては、こちらのミニコラムでも詳しく紹介しているので、ぜひあわせて読んでみてくださいね。

結論。横浜って、やっぱり最高です!

――子育てというと乳幼児に向けた政策が目につきやすいですが、横浜市では学童を含め、小学生以上に向けたものも見直しが進んでいるようですね。
では最後に、皆さんの横浜愛をお聞かせください!

福崎さん おいしいお店も多いし、暮らしていて楽しい街です。カフェやパン、スイーツなど何でもあるし、一方で野毛みたいなローカルで地元感のある雰囲気も残っています。都会と田舎がちょうどよく混じりあって、その時々での要望を受け止めてくれる街だなあと思います。

堀田さん うちは親子三代、食事も買い物も横浜でしたし、とにかくこの街が大好きです。子育てが始まり、公園がたくさんあるところも魅力なのだと知りました。どこもきれいに整備されているので、子連れでも安心。こどもがもう少し大きくなったら、自転車であちこち巡ってみたいです。病院も、いろいろな科が近くに揃っているので困ったことがないですね。とにかく便利で、人も温かい。アットホームな落ち着ける街だと感じています。

福崎さん 確かに横浜の人って、横浜を本当に愛しているし、誰でも受け入れてくれる空気がありますよね。私みたいなよその土地から来た人も「はまっこ」と名乗れるおおらかさがあって、そこも好きです。

加藤さん 僕は逆に、学生の頃は横浜の人たちの「横浜愛」が苦手だったんです。高校時代も、しょっちゅう東京に遊びに出て、友達に「カッコつけんなよ〜!」って言われていたし、あえて「はまっこ」とは言いたくない、みたいな(笑)。旅もたくさんしたし、全国各地住み込みで撮影していた時期もありました。いっぱいうろうろして、でも結局横浜に戻ってるんですよね。
子育てを機に、どんどん土地に馴染んでいった気がしますね。こどもって行動範囲が狭いから、その距離感で暮らしていると、すぐに誰かと「どうも!」って出会っちゃう。都会は人と人との距離が遠いとか冷たいとか言いますけど、その人の生活次第なんじゃないですかね。
横浜は僕みたいなあまのじゃくも受け入れてくれる街なのかもしれないなあ。悔しいけれど……やっぱり横浜が好きみたいですね(笑)。

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