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ハマの食育のプロが教える! 保育園で人気のサラダ&おやつレシピ

PICKUP

都市部にありながら、地元産の新鮮野菜を味わえる横浜。地産地消の案内人「はまふぅどコンシェルジュ」としても活躍する富山彩さんに、野菜と仲良くなるヒント、そして横浜野菜の魅力を教えていただきました。元・保育園の栄養士だった富山さんのテクニックが詰まった、保育園の人気野菜メニューのレシピと合わせてどうぞ!

はまふぅどコンシェルジュって?

横浜の「地産地消の案内人」。地産地消を実践し、生産者と消費者をつなぐ役割を担う。

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富山彩(とみやま・あや)

富山彩(とみやま・あや)

横浜市旭区出身。料理教室なのはなキッチン主宰。はまふぅどコンシェルジュ。管理栄養士、栄養教諭。保育園の栄養士を経て、市役所で公立保育園の給食管理、乳幼児健診での食事相談での栄養指導などにあたる。現在は旭区・二俣川で、子連れOKの料理教室「なのはなキッチン」を開催。横浜の野菜のおいしさを広めながら、「家族の健康と食育」をテーマに活動を続けている。

https://lit.link/ayananohanakitchen https://www.instagram.com/aya.tomiyama.nanohanakitchen/

毎日の食事作りですぐできる
野菜と親しむ小さな工夫

お子さんが野菜を食べてくれないと悩んだことはありますか?
よく聞かれるのが「青菜を特に嫌がります」という親御さんの声。たとえば、小松菜。青菜特有のシャキシャキした食感が苦手だと感じる子もいるようですね。

いきなり最初からおひたしを出すのではなく、最初は柔らかい葉の部分を、まずは少しだけお味噌汁やスープなどの汁物に入れてみる。その次は葉を茹でて、こどもの好きなツナやコーンと和えてみるなど、食べやすい部分を少量から試してみてはいかがでしょう。マヨネーズを使うのもいいですね。

保育園でも、同じ食材を4月は細かく、10月は少し野菜の形がわかるようになど、段階的に食べやすさを変えていくことがあります。小松菜も、葉の部分が食べられるようになったら、数カ月後に茎の部分も使ってみるなど、ゆっくり進めてみてください。

園の給食には、実は食べやすい工夫がいろいろ詰まっています。ほんの少し切り方を変えたり、食材の組み合わせを変えたりするだけで、食べられる野菜が増えることもあります。そうすれば親も子も、食事の時間がもっと楽しくなると思います。

大人と同じ状態で食べられないからと言って、今すぐ「食べられるようにしなくちゃ!」と気負わなくて大丈夫です。まずは、味、食感、匂い……お子さんはどんなところが苦手に感じているのか、どんな味付けや食材なら好きなのか、普段の様子をよく観察してみてくださいね。

好き嫌いも、おおらかに。

わが家も小学4年生と3歳の子育て真っ最中です。上の子は何でも食べるので安心していたら、下の子は、まったく。一時は、まずバナナを食べないと食事を始めてくれないこともありました。毎食バナナから食べていたら、それだけでお腹いっぱいになってしまって、他のものを食べられなくなってしまうのではと心配になりますよね。でも、あまり無理強いせず、せめて小ぶりのバナナを選んで……とやっているうちに、バナナ熱は収まり、他のものも少しずつ食べられるようになりました。

市の乳幼児健診や離乳食教室などでお話を伺うと、みなさん、お子さんの食にとても真剣に向き合っておられます。でも、「何も野菜を食べてくれない」「いつも同じ野菜ばかり」などという方たちの話をよく聞いてみれば、「じゃがいも、にんじん、トマト、きゅうり」は食べられる。それなら、「わあ、4種類も食べられますね!」って、これでいいと思うんです。

私も、こどもの頃は食べられないものがたくさんありました。ナス、トマト、かぼちゃ、しいたけ……甲殻類は今もあまり得意ではありません。農家の娘で、今は食の仕事をしている私でもこんなものです(笑)。
大人になるにつれ自然に食べられるようになることもありますし、トマトの栄養がトマトからしか摂れないわけでもないですよね。ほうれん草や小松菜などの青菜が苦手でも、栄養を気にして無理に食べさせる必要はないでしょう。

ただし、苦手だからといって食卓から遠ざけるのではなく、まずは、切り方や食材の組み合わせなど、ちょっとだけ工夫をしてみてほしいです。あとは「残しても仕方ない」と、どんと構えて、食卓には出し続けてみてください。大人がおいしそうに食べているだけでもいいと思います。そうしているうちに、気まぐれに、急に食べられることもありますから。苦手なものを食卓から消していくと、食べられるチャンスも逃していくことになりますし、それではもったいないですよね。

富山彩(とみやま・あや)インタビュー

「地産地消」の観点からも
野菜と仲良くなれるのが、横浜の魅力!

横浜市旭区で農業を営んでいた私の父は、今の子育て世代に「野菜のおいしさをもっと知ってもらいたい」と、地元の地域子育て支援拠点で野菜の直売をしていました。その野菜に、簡単なレシピを添えるようになったことが、現在の料理教室や「はまふぅどコンシェルジュ」の活動にもつながっています。

たとえば大根。一本買っても使い切れるか心配される方も多いんです。でも、「大根おろしをハンバーグのつなぎにするとボリュームが出てふわふわの焼き上がりになるんですよ」と一緒にお伝えするだけで、「大根にそういう使い方があったんだ、やってみよう!」と思っていただけることもあります。

横浜はこんなに都会なのに、農家の数が多く、野菜の直売所も身近な存在です。たくさん作って全国に届けるというよりも、多品種を少量、地域で食べてもらえる分を中心に生産されています。だから野菜が新鮮だし、お手頃価格。減農薬にもチャレンジしやすいのだと聞きました。新鮮な野菜は買った後も長持ちしやすいことも、もっとみなさんに実感してもらえたら。泥付き野菜なら、さらにです。新鮮でおいしい、そして安全な野菜が、長持ちするなんてお得ですよね。

駄菓子屋さんでお菓子を選ぶように、直売所でナス一本、トマト一個から手に取って買えるのも、こどもにとっては大切な経験です。そこで買った野菜を、野菜の好き嫌いで食べられなくたっていいと思います。新鮮な野菜に触れて、作っている人に話を聞いて。それを育てている畑だって、すぐそばで見られます。そんな環境があることで、野菜に興味を持って、次第に食べられるものが増えるのではないでしょうか?
私自身も子育てをするようになり、改めて良い環境だと感じていますし、おいしさだけでなく、子育てする人たちが野菜をもっと身近に感じられる活動をしていけたらと思っています。

料理は「お手伝い」より「遊び」
まずは食に興味を持って

今回ご紹介する「鶏ささみとキャベツとパインのサラダ」と「青菜バナナケーキ」は、保育園でも人気のメニューです。どちらも、こどもと一緒に作れる簡単なレシピなので、食への興味にもつながりやすいです。

サラダのポイントは、キャベツに火を通すこと。ぐっとかさが減り、想像以上にたくさん食べられます。カットする時は、おおよそ2〜3cm、こども用のスプーンに乗るくらいを目安にすると、自分ですくって口に運びやすい大きさになります。

バナナケーキは、市販のケーキに比べて甘さも油分も控えめです。実際に食べてみて「幼児にはこのくらいの甘さでいいのだ」と気づいていただければ、その後のおやつの選び方も変わってくるのではと思います。

料理のお手伝いというと、包丁を使う、卵を割るなどをさせたくなりますが、バナナの皮をむくだけだって、小さな子には大冒険の始まりです。最初から最後まで、すべての工程をやってもらおうとしなくてもいいんです。キャベツの葉をちぎる作業も、1〜2枚もやれば飽きてくる子もいるでしょう。ケーキ作りだって、ぐるぐる混ぜすぎることを怖がらないで。混ぜすぎても、多少粉っぽさが残っていても、きっとおいしく焼き上がります。

「お手伝い」ではなく「遊び」の延長くらいの気持ちがちょうど良いのではないでしょうか。「こぼさないように」「ちゃんとやらなくちゃ」と、親がストレスになってしまっては元も子もありませんから、粘土遊びや工作のつもりでやってみてくださいね。

親子で一緒にやってみよう!
横浜野菜で作る、保育園の人気サラダ&おやつ

野菜とタンパク質を一度に!
鶏ささみとキャベツとパインのサラダ

パインの甘酸っぱさで野菜を食べやすく。みかん缶を使ってもおいしいです。キャベツ以外に、白菜でも作れます。ちぎりながら、野菜の手触りやにおい、色を観察してみてくださいね。

鶏ささみとキャベツとパインのサラダ

材料 (大人2人分+幼児3〜5歳2人分)

・キャベツ
1/4個(約250g)
・鶏ささみ缶
2缶(ツナ缶でもOK!)
・パイン缶(輪切り)
2枚
A 植物油
小さじ2(6g)
A 米酢
大さじ1と1/3(20g)
A 砂糖
小さじ1
A 塩
2つまみ(2g)
A こしょう
少々

<作り方>

① キャベツはざく切り、もしくは手で一口大に千切り、耐熱皿に広げ、ラップをして600Wの電子レンジで3分20秒加熱する。(茹でても良い)(★1)
粗熱を取り、手で水気を絞る。

ャベツはざく切り、もしくは手で一口大に千切り

② 鶏ささみ缶の水気を切る。

③ パイン缶の水気を切り、手で一口大にちぎる、もしくは10等分に切る。(★2)

パイン缶の水気を切り、手で一口大にちぎる、もしくは10等分に切る。

④ Aの材料をすべてよく混ぜ、ドレッシングを作る。

Aの材料をすべてよく混ぜ、ドレッシングを作る。

⑤ ボウルに①〜③を入れて混ぜ合わせ、④を入れて和える。(★3)

ボウルに①〜③を入れて混ぜ合わせ、④を入れて和える。

おいしく楽しく作るポイント

  • ★1手でちぎるときは、柔らかい部分を。芯に近い部分は、後から大人が包丁でスライスすると食べやすくなります。1〜2歳の乳児には、しっかり茹でて、より柔らかくしてあげてください。
  • ★2パインをちぎる作業も、こどもと一緒に。あまり大きさにこだわらず、食べやすい大きさになればOKです。
  • ★3具材をよく混ぜ合わせてからドレッシングを和えることで、全体にまんべんなく味がなじみます。大人はここに、カレー粉やクミンを加えてもおいしいですよ。

朝ごはんや持ち歩きおやつにも!
青菜バナナケーキ

バナナの風味を生かした、優しい甘さのケーキです。バターの代わりに植物油を使うので練る必要がなく、手軽に作れます。スライスしてラップに包み冷凍も可能。朝ごはんや、外出先でのおやつにも便利です。

青菜バナナケーキ

材料 (18cmパウンド型1本分、幼児3〜5歳児なら6人分)

(18cmパウンド型1本分、幼児3〜5歳児なら6人分)
・小松菜
2株(約70g)
(さっと茹でたほうれん草も可)
・バナナ
1本
・卵
2個
・砂糖
大さじ3(27g)
・牛乳
大さじ1(15g)
・植物油
40g(ここでは米油を使用)
・薄力粉
120g
・ベーキングパウダー
小さじ1と1/2(7g)

※パウンド型にクッキングペーパー(フライパン用のくっつきにくいアルミホイルでも可)を敷いておく。オーブンを170度に温める。

<作り方>

① 小松菜は手で一口大にちぎるか、ざく切りにし、牛乳と一緒にミキサーにかけペースト状にする。(★1)

小松菜は手で一口大にちぎるか、ざく切り
牛乳と一緒にミキサーにかけペースト状にする

② ①に、卵、砂糖、バナナ、植物油を加えてさらに混ぜる。

①に、卵、砂糖、バナナ、植物油を加えてさらに混ぜる。
①に、卵、砂糖、バナナ、植物油を加えてさらに混ぜる。

③ 小麦粉とベーキングパウダーをボウルに入れ、泡立て器でかき混ぜて空気を含ませる。(★2)

小麦粉とベーキングパウダーをボウルに入れ、泡立て器でかき混ぜて空気を含ませる。

④ 粉の入ったボウルに、②のペーストを入れ、ダマがなくなるまで混ぜる。(★3)

粉の入ったボウルに、②のペーストを入れ、ダマがなくなるまで混ぜる。

⑤ ④をパウンド型に流し入れ、170度のオーブンで30〜35分焼く。

④をパウンド型に流し入れ
170度のオーブンで30〜35分焼く

⑥ 竹串を刺して、何もついてこなければ焼き上がり。

おいしく楽しく作るポイント

  • ★1少量の牛乳を入れることで、小松菜がペースト状になります。牛乳の代わりに無調整豆乳でもOKです。
  • ★1小松菜の代わりにほうれん草を使用する場合は、生の状態で小松菜と同量のものを茹でた後で水にさらし、水気を絞ってから使用してください。
  • ★2泡立て器で混ぜるのは、ふるいの代わりです。この他に、ポリ袋に小麦粉とベーキングパウダーを入れ、口をしっかり閉じた状態でシャカシャカ振っても。
  • ★3混ぜすぎると膨らまないのではと心配になりますが、少々混ぜすぎたり、反対に粉っぽさやダマが残ったりしてもおいしくできます。おおらかに楽しく作ってくださいね。

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